一気に気温が下がったと思いきや、お天気さんの気まぐれなのか非常に過ごしやすい気候に逆戻りして、光合成したいな~と思っていた沖野です。
葉緑素はありませんが・・・。
さて、週末は少しバタバタしておりました。
日曜日は静岡県で開催された
「めざせパラリンピック!可能性にチャレンジ2016in静岡」
にオスポ(オキノスポーツ義肢装具)が義肢装具ブースを出させていただきました。
新参者のオスポを出展させていただき、非常にありがたく感じております。
オスポのバナーも出来ましたし、少しはブースっぽくなっていますかね?
当日は全国から250人を超える参加者が集まり、陸上競技の記録会を行ったり、パラリンピアンの陸上教室があったり、陸上競技以外にもパラカヌーやパラサイクリングの体験会、理学療法士協会による体力測定などなど、盛りだくさんのイベントでした。
義足や装具の相談も数件ありましたし、普段は義肢装具を使用していない方々がスポーツ用義足(板バネ)やスポーツ用義手(クラウチングスタート用義手)を実際に手にとって、興味を示してくれました。
そして、かなり大人気だったのが「模擬スポーツ義足(体験用スポーツ義足)」でした。
今回は両下腿義足の想定ですが、日常用足部の変わりに、実際にパラアスリートが試合で使用していた義足(板バネ)を取り付け、義足ではない方々にも板バネのバネ感を感じてもらういました。
ただ、ほとんどの方は走ることはおろか、歩くだけで精一杯です。
「この状態で走って跳ぶなんて、義足の人は凄い!!」
この声が聞きたかったんですよね~。
TV等で義足の選手が颯爽と走っている姿を目にしますが、あの状態にもっていくにはかなりのリハビリとトレーニングが必要になります。
数カ月どころか、数年を要します。
しかし、なかなかその過程を知ることはなく、最終形態(綺麗に走れている)の状態を目にすると、「義足って簡単に走れるんだね」という誤解が生まれてしまいます。
体験用義足ではありますが、実際に装着して、「義足で生活することの難しさ+最初は難しいけれども、リハビリを積むことによって人間が義足を使いこなせるようになる」という事を分かったいただければ幸いです。
プラス、医療従事者には両足に模擬スポーツ用義足を装着したまま地面に座っていただき、そこから介助なし支えなしの状態で立ち上がることの難しさと、義足の要ともいえる「ソケット(切断した足を入れる部分)の適合の重要度」の話も偉そうに?!させていただきました。
次回もこのようなイベントに参加させていただきたいと思います!
参加者の皆様、関係者の方々、またお会いできるのを楽しみにしております!!
余談・・・
最終的に義足を履くのは生身の人間なんですよね~。
「義足に履かれるか、義足を履きこなすか」